<特徴>

 真珠はモース硬度で3~4に値し、非常に柔らかい性質をもっています。(ダイヤモンドは10 )また他の宝石とは違い、“鉱物ではなく有機物”であるため、比較的“酸に弱い”性質をもちます。真珠の主成分は炭酸カルシウムです。これがアラゴナイトという結晶の形をなし、それらがタンパク質によって繋ぎ合わさったシートが何層も重なったのが“真珠”です。

 

<お手入れ方法>

 真珠のお手入れ方法の基本は、“付けおわったら拭くこと!”これが一番大切です。拭くこと自体はすべての宝石に共通して言えるお手入れ方法ですが、真珠(炭酸カルシウム)はとりわけ酸に弱く、変質しやすいので忘れずに行うことをお勧めします。夏場の多汗になる時期や、食事時など真珠に酸が付着しやすい場合は特に注意が必要で、特に大切なものは着用を避けた方が無難でしょう。

 

<保存>

 タンパク質が紫外線により変質してしまうので、長期間の保存は乾燥・湿潤ではない暗所で保管します。この際、真珠以外のジュエリーと一緒に保管すると傷がつく恐れがあるので重ねて気をつけたいところです。真珠は柔らかいのです。

 

<修復>

 変質してしまった真珠の輝きを復元したい場合は、専門家にゆだねるのが安全です。また、修復費を考えると、より新しいものを購入した方がよい場合もございますので、思い出の品でなければ後者の方が現実的です。真珠は消耗品でもあるのです。