<真珠の種類>
もし真珠がお好きな方でなくとも、真珠の色味や形や大きさに違いがあることは一目瞭然です。これらの違いは、真珠を生みだす貝の種類に由来するところが大きいです。
現在市場に流通している真珠は、主に4種類の貝から生産されています。
そのうち一種類は淡水に棲む貝から生産されています(イケチョウ貝)。
真珠貝と主な産地
アコヤ貝 :日本、中国、韓国、スリランカ
シロチョウ貝:オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー
クロチョウ貝:タヒチ、ニューカレドニア、日本(奄美大島)
イケチョウ貝:中国、日本(琵琶湖、霞が浦)
・養殖物と天然物
現在流通している真珠はその90%以上が養殖です。真珠の母貝に核と外套膜(ガイトウマク)の一部を埋め込んだあと、貝の成長とともに真珠が成長します。養殖真珠と天然真珠の品質に差があるかと言われれば、ほぼ差はありません。見分けることすら困難です。これはそもそも、はじめの処理後、真珠が成長するのは貝まかせなので自然の産物には変わりがないからです。